静電遮蔽とは、外部から電場が入らない空間を作ったり、外部へ電場が出ない空間を作ったりすることです。
外部からの電場を遮断したい場合は、電場を遮断したい空間を導体で囲みます。例えば、以下の導体の中空部分は、静電誘導の仕組みにより、電場の強さが0になります。
例えば、以下のように青色の導体の中空にプラスの電荷を配置すると、静電誘導により、導体の外側にプラスの電荷が現れます。赤色の矢印は、電気力線です。
このとき、導体を接地すると、地表から自由電子が流れ込み導体の陽イオンと結合し、プラスの電荷が消えます。
すると、導体の中空表面から外側において、中心のプラスの電荷の電場の向きと中空表面のマイナスの電荷の電場の向きが逆方向で同じ強さとなり、電場が消えます。
このようにして、中心のプラスの電荷の電場を遮断することができます。
例えば、以下のように青色の導体の中空にマイナスの電荷を配置すると、静電誘導により、導体の外側にマイナスの電荷が現れます。
このとき、導体を接地すると、地表へ自由電子が逃げ、マイナスの電荷が消えます。
すると、導体の中空表面から外側において、中心のマイナスの電荷の電場の向きと中空表面のプラスの電荷の電場の向きが逆方向で同じ強さとなり、電場が消えます。
このようにして、中心のマイナスの電荷の電場を遮断することができます。