機械語において、AND命令とは、最も単純化した場合、あるプロセッサレジスタ(以降、レジスタ)と別のレジスタのビットANDを求める命令のことです。
この場合、ビットANDを求めるそれぞれのレジスタの値は、例えば、転送命令でメインメモリの値や即値をコピーしたものです。
AND命令では、少なくとも以下の二つのオペランドを指定します。
・レジスタAを指定するオペランド
・レジスタBを指定するオペランド
機械語の命令の実行を基礎として、AND命令は、以下のように実行されます。
1. 「レジスタAを指定するオペランド」を制御信号として、レジスタAの値がビットANDの論理回路に入力される。(レジスタの指定も参照)
2. 「レジスタBを指定するオペランド」を制御信号として、レジスタBの値がビットANDの論理回路に入力される。
3. ビットANDの論理回路の出力がデータバスに出力される。
4. 「レジスタAを指定するオペランド」を制御信号として、レジスタAの書き換えが有効にされる。
5. クロックの立ち上がりエッジでレジスタAにデータバスの値が書き込まれる。