論理回路において、マルチプレクサとは、複数の入力から1個の入力を選択して出力する論理回路のことです。
例えば、以下は、2入力のマルチプレクサの記号です。
AとBが入力、SはAかBかを選択する入力、Yは出力です。
例えば、SがLowのとき、YからAが出力され、SがHighのとき、YからBが出力されます。
Sの入力の数がn個の場合、2^[n]]入力のマルチプレクサとなります。
例えば、以下の真理値表となる2入力のマルチプレクサを作ってみます。0はLow、1はHighに対応しています。
A | B | S | Y |
---|---|---|---|
0 | X | 0 | 0 |
1 | X | 0 | 1 |
X | 0 | 1 | 0 |
X | 1 | 1 | 1 |
真理値表を選言標準形で論理式にすると、A・S+B・Sになります。
よって、ANDゲート、ORゲート、NOTゲートを用いて、このマルチプレクサは、以下のように構成できます。
例えば、以下のように、2入力のマルチプレクサを3個使って、4入力のマルチプレクサを作れます。
8入力以上のマルチプレクサも同様の方法で作れます。