放出スペクトルとは、周波数を横軸にして、原子や分子の束縛電子のエネルギー準位が様々なパターンで下がるときに放出する電磁波の周波数を示したものです。
原子ごとに固有の放出スペクトルがあります。
例えば、原子の放出スペクトルは、以下のように飛び飛びの周波数になります。線状の部分は、輝線と呼ばれます。なお、輝線は狭い周波数幅を持ちます。
放出スペクトルが上記となる原子では、束縛電子のエネルギー準位が下がるときに放出する光子の振動数(電磁波の周波数)は、4種類だけになります。
束縛電子のエネルギー準位の下がり方が4種類あるとも言えます。
よって、この原子を励起させたときに束縛電子が取れる状態は4種類です。
なお、上記の放出スペクトルは、説明用に作ったもので実際に存在するものではありません。
分子の放出スペクトルも輝線の集合ですが、原子と違って、分子の熱振動や回転運動の影響を受けたものになります。