慣性力

慣性力とは、非慣性系において、物体の運動を観察する際に導入される架空の力のことです。

非慣性系において、慣性力を導入することで物体の運動をニュートンの運動法則で解析できるようになります。

例えば、以下のように動く二つの物体があったとします。赤い物体には、進行方向と逆の力が加えられて、減速の加速度が掛かっています。

上記の動きを赤色の物体の座標系から見たとすると、以下のように青色の物体は動きます。

実際には、青色の物体は、何も力が掛かっていないのですが、赤色の物体の座標系から見ると、青色の物体に何かしらの力が掛かっているように見えます。この見かけ上の力が慣性力です。