Dフリップフロップとは、C端子がLowからHighになった瞬間のD端子の状態を保持するフリップフロップのことです。
Dフリップフロップの動作を真理値表にすると、以下です。
C | D | Q | Q |
---|---|---|---|
↑ | L | L | H |
↑ | H | H | L |
↓ | X | 保持 | 保持 |
L | X | 保持 | 保持 |
H | X | 保持 | 保持 |
↑は立ち上がりエッジ、↓は立ち下がりエッジです。
例えば、以下は、ゲーテッドDラッチとNOTゲートを利用したDフリップフロップです。
最初のDをLow、CをLowにします。
CをHighにします。最初のDのLowが最終段のQにコピーされました。このとき、最初のDをHighにしても最終段のQはLowを保持します。
CをLowにします。このとき、最初のDをHighにしても最終段のQはLowを保持します。
よって、CがLowからHighになった瞬間の最初のDの状態が最終段のQにコピーされ、次にCがLowからHighになるまで、最終段のQの状態を保持します。
Dフリップフロップの記号は、以下のように表します。▷マークは、C端子です。