ベクトルの大きさ

ベクトルvec[a]]の大きさは、||vec[a]]||と表現されます。

2次元ベクトルvec[a]]=(a_[[1]], a_[[2]])の大きさは、以下の計算で求められます。

\[||\boldsymbol{a}||=\sqrt{a_{1}^{2}+a_{2}^{2}}\]

3次元ベクトルvec[a]]=(a_[[1]], a_[[2]], a_[[3]])の大きさは、以下の計算で求められます。

\[||\boldsymbol{a}||=\sqrt{a_{1}^{2}+a_{2}^{2}+a_{3}^{2}}\]

n次元ベクトルvec[a]]=(a_[[1]], a_[[2]],…, a_[[n]])の大きさは、以下の計算で求められます。

\[||\boldsymbol{a}||=\sqrt{a_{1}^{2}+a_{2}^{2}+\cdots +a_{n}^{2}}\]

2次元ベクトルの大きさの導出方法

2次元ベクトル(a_[[1]], a_[[2]])は、vec[x]]=(a_[[1]], 0)vec[y]]=(0, a_[[2]])とした場合、vec[x]]+vec[y]]と表せます。

以下の直角三角形において、b辺の長さは|| vec[x]] ||=a_[[1]]c辺の長さは|| vec[y]] ||=a_[[2]]a辺の長さは|| vec[x]]+vec[y]] ||と言えます。

よって、ピタゴラスの定理を使って、\(||\boldsymbol{x}+\boldsymbol{y}||=\sqrt{a_{1}^{2}+a_{2}^{2}}\)となります。

3次元ベクトルの大きさの導出方法

3次元ベクトル(a_[[1]], a_[[2]], a_[[3]])は、vec[x]]=(a_[[1]], 0, 0)vec[y]]=(0, a_[[2]], 0)vec[z]]=(0, 0, a_[[3]])とした場合、vec[x]]+vec[y]]+vec[z]]と表せます。

このとき、3次元空間上でvec[x]]+vec[y]]vec[z]]は、直角に交わります。

よって、以下の直角三角形において、b辺の長さは\(||\boldsymbol{x}+\boldsymbol{y}||=\sqrt{a_{1}^{2}+a_{2}^{2}}\)c辺の長さは|| vec[z]] ||=a_[[3]]a辺の長さは|| vec[x]]+vec[y]]+vec[z]] ||と言えます。

よって、ピタゴラスの定理を使って、\(||\boldsymbol{x}+\boldsymbol{y}+\boldsymbol{z}||=\sqrt{a_{1}^{2}+a_{2}^{2}+a_{3}^{2}}\)となります。

n次元ベクトルの大きさの導出方法

3次元ベクトルの大きさの導出方法と同じ手順で4次元ベクトルの大きさを導出できます。

同様の導出を繰り返すことでn次元ベクトルの大きさを導出できます。