入力信号にインパルス応答\(h(t)\)を畳み込んだ場合、周波数領域での複素スペクトルの変化は、インパルス応答のフーリエ変換\(F\left\{ h(t)\right\}\)と一致します。
つまり、入力信号\(x(t)\)とインパルス応答\(h(t)\)の畳み込みは、フーリエ変換によるインパルス応答の畳み込みより、\(F\left\{ x(t)\right\}F\left\{ h(t)\right\}\)ですが、このとき、畳み込みによる周波数領域での複素スペクトルの変化は、\(F\left\{ h(t)\right\}\)です。
よって、フーリエ変換の定義より、インパルス応答の畳み込みによる周波数領域での振幅スペクトルの変化は\(F\left\{ h(t)\right\}\)の絶対値、位相スペクトルの変化は\(F\left\{ h(t)\right\}\)の偏角です。