シナプス

シナプスとは、神経細胞間の接続部位であり、情報伝達が行われる場所のことです。

一つの神経細胞は、他の多くの神経細胞とシナプスを介して繋がっています。シナプスは軸索の末端に位置し、他の神経細胞の樹状突起に接続されています。

シナプスでの情報伝達の方法は、化学物質を介したものと、電気信号を介したものがあります。脳では主に、化学物質を介したシナプスが利用されています。

なお、樹状突起から軸索までの情報伝達は、主に電気信号によって行われます。

シナプスの強化

何かを経験したり、学習したりする際、関連する神経細胞間で情報伝達が行われ、シナプスが利用されます。

この過程で、シナプスの情報伝達機能が強化され、神経細胞間の繋がりが強くなります。これが記憶の形成に寄与しています。

一方で、使われないシナプスは、情報伝達機能が弱まることがあります。これが忘れるという現象に関与していると考えられています。

このようなシナプスの強化や弱化によって、記憶の形成、維持、整理が行われているとされています。