ビオ・サバールの法則とは、電流の微小部分が作る磁場に関する法則のことです。
以下のように、電流I [___A__]の微小部分をベクトルdvec[l]]、その微小部分を基準とした位置ベクトルをvec[r]]としたとします。(ベクトルの大きさの単位はメートル)
すると、その微小部分の電流がvec[r]]の位置で作る磁場dvec[H]]は、外積を使って、以下のように表せます。
これがビオ・サバールの法則です。
なお、磁場dvec[H]]の強さ|dvec[H]]|は、外積の大きさを求めて、以下のように表せます。(θはdvec[l]]とvec[r]]が作る角度)
画面と平行で電流と交わる平面上の磁場の強さを円の大きさで表すと、電流の微小部分が作る磁場は、以下のようになります。
青色は画面の向こう側を向く磁場、赤色は画面の手前側を向く磁場です。