ボローフラグとは、減算命令による引き算の結果、減算器で桁借りが生じた場合に1になるフラグのことです。
ボローフラグは、ステータスレジスタのフラグの一つです。
なお、減算命令で引かれる値と引く値を符号ビット付き2進数として扱う場合、符号ビットより上の桁にはビットは存在しないので、ボローフラグを意識する必要はありません。
減算命令による引き算の結果、減算器で桁借りが生じると、減算器のCビットが0になります。
このCビットをNOTゲートで論理否定したものがボローフラグを表すレジスタの入力に繋がっており、減算命令の際、クロックの立ち上がりエッジでそのNOTゲートの出力の状態がボローフラグに書き込まれます。
加算命令と減算命令は、同時に行うことはないため、キャリーフラグとボローフラグを一つのフラグで共用する場合があります。
つまり、加算命令時は、キャリーフラグとして扱い、減算命令時は、ボローフラグとして扱います。
共用する場合、減算器のCビットの状態がボローフラグになるようにする場合があります。つまり、この場合は、ボローフラグは、減算器で桁借りが生じた場合に0になります。このようにするのは、加算器と減算器のCビットの状態をフラグの状態としたい場合です。