条件付き確率とは、ある事象\(B\)が起こったという条件のもとで、別の事象\(A\)が起こる確率のことです。
この場合の条件付き確率は、\(P(A|B)\)と表記します。
条件付き確率\(P(A|B)\)は、以下の式で求めることができます。
\[P(A|B)=\frac{P(A\cap B)}{P(B)}\]
\(P(A\cap B)\)は、事象\(A\)と事象\(B\)の同時確率、\(P(B)\)は、事象\(B\)の確率です。
普通の6面体のサイコロがあったとします。
事象\(A\)が「投げたサイコロの目が偶数(2, 4, 6)」、事象\(B\)が「サイコロの目が4以上(4, 5, 6)」だったとします。
このとき、\(P(B)=\displaystyle\frac{1}{2}\)、\(P(A\cap B)=\displaystyle\frac{1}{3}\)です。よって、以下のように条件付き確率\(P(A|B)\)を求められます。
\[P(A|B)=\frac{P(A\cap B)}{P(B)}=\frac{2}{3}\]
つまり、事象\(B\)が起こると、サイコロの目は、4, 5, 6のどれかです。この条件のもと、事象\(A\)が起こるには、サイコロの目が4か6である必要があります。
よって、この場合の条件付き確率は、\(\displaystyle\frac{2}{3}\)になります。