機械語において、循環左シフト命令とは、最も単純化した場合、あるプロセッサレジスタ(以降、レジスタ)に対して、指定したビット数で左に循環シフトする命令のことです。
循環左シフト命令では、少なくとも以下の二つのオペランドを指定します。
・レジスタAを指定するオペランド
・循環シフトの量を指定するオペランド(レジスタや即値)
機械語の命令の実行を基礎として、循環左シフト命令は、以下のように実行されます。
1. 「レジスタAを指定するオペランド」を制御信号として、レジスタAの値が循環シフトのシフト回路に入力される。(レジスタの指定も参照)
2. 「循環シフトの量を指定するオペランド」の値を使って、循環シフトのシフト回路のマルチプレクサを制御する。(レジスタの指定や即値の指定も参照)
3. 循環シフトのシフト回路の出力がデータバスに出力される。
4. 「レジスタAを指定するオペランド」を制御信号として、レジスタAの書き換えが有効にされる。
5. クロックの立ち上がりエッジでレジスタAにデータバスの値が書き込まれる。