固有ベクトルとは、線形変換を行なっても方向が変化しない、もしくは方向が反転するベクトルのことです。
正方行列を\(A\)、その正方行列の固有ベクトルを\(\boldsymbol{v}\)、スカラーを\(\lambda\)とした場合、以下が成り立ちます。
\[A\boldsymbol{v}=\lambda\boldsymbol{v}\]
そして、このときの\(\lambda\)を固有値と呼びます。固有ベクトルに対して、線形変換を行うと、固有ベクトルが\(\lambda\)倍(スカラー倍)されます。