励起状態

励起状態とは、原子や分子などの系において、系の持つエネルギーが基底状態よりも大きい状態のことです。

励起状態へは、系にエネルギーを与えることで遷移します。

原子の励起

基底状態の原子が一定以上のエネルギーを吸収すると、励起状態へ遷移します。直感的には、原子核から束縛電子までの距離が基底状態よりも長くなります。

励起状態の原子が一定以上のエネルギーを吸収すると、より高いエネルギーレベルの励起状態へ遷移します。直感的には、原子核から束縛電子までの距離がさらに長くなります。

そして、適当な束縛電子がイオン化エネルギー以上のエネルギーを持つと、その電子は、その原子核の束縛から解かれ、分離します。

励起による光子の放出

原子が励起状態にあるとき、光子を放出することにより、基底状態や今よりエネルギーが低い励起状態に遷移します。