電磁波の波長が400~700 nm程度の範囲のとき、人の目は電磁波を感じることができ、これを光、もしくは、可視光線と言います。
周波数であれば、428~750 THz程度の範囲の電磁波が光です。
光の波長の違いは、色の違いとして知覚されます。
例えば、以下は、光のエネルギーを一定にして、波長だけを変えた場合の見え方です。
黒色の部分は、目が知覚できない光です。光のエネルギーが一定だと、ディスプレイでは暗くて見えづらい色もあるので、400~700 nmの範囲で色の明るさ(明度)を上げると、以下になります。
400 nm付近の色は、RGBで表現すると、青色にわずかに赤色を混ぜた色になっています。400 nm付近の光は、バイオレットと呼ばれます。バイオレットは、単一の波長で感じることができる紫色の光です。
RGBで作れる単一の波長の光は、赤色と緑色と青色だけなので、RGBでバイオレットは作れません。
一方、青色と赤色の二つの波長の光を混ぜた際に感じる色のことをパープルと言います。
パープルに含まれる青色を強くしていくと、バイオレットと同じ色を感じることができますが、バイオレットとパープルは、人間には区別できないだけで、物理的には異なる光です。
青色よりも赤色を強くしたパープルは、ピンクになります。
このように、複数の波長の光を混ぜないと感じることができない色があります。